法科院生弥生殿見聞録

だいたい愚痴しか書いてない。

齟齬

 ステージから見る景色とフロアから見る景色は違うのである。すなわち、同じものが見えるわけではないことを意味する────────

 

 アイドルとオタクは車の両輪であることは当ブログにおいて既に論じるところであります。アイドルがアイドルで「在り続ける」ためには、本質的には当人が好きでやるもの───換言するとアイドルであることが好きでなくなったならばそこがアイドルとしての終わりを意味する───だと思います。オタク側もそうです。好きだからやり続けるわけです。本質的には。中には「応援すること」そのものがオタクをする理由にしている方もいらっしゃるようですが・・・千差万別といったところでしょうか。

 そしてアイドルは好きだけでは続くものでもないでしょう。アイドルとしての活動を応援してくれる────すなわち肯定してくれる────存在がいることによって、そしてそれは彼女たちにとって原動力の一つでもありましょう。あとはまぁ・・・元も子もないですが、そもそもオタクが金出さないとやっていけないですけどね・・・。

 

  このように確かに相互関係にあるという一面はあるように思います。ただ・・・やはり見えているものが違う。

 やはりアイドル側(運営も含まれる)は「来てもらっている」という視点以上のものを見ることは難しいと思います。オタクがどの程度有限である労力と時間と資金を、全部乃至いずれかを捧げているのかを。

 もっとも反対のことは言えます。オタク側としてはアイドル側の見えない努力を見ることは当然できませんし、ステージに立つにあたってどれほど練習・努力をささげているのか?─────それほど力を入れていないこともあろうが─────ということについては、どの程度かにつき推察の域を出ることはないでしょう。

 

 このように、やはり分かり合えぬ部分というのは不可避であるように思えます。

 

 これに関して私見を述べますが、私はアイドルとしての真の価値がどこにあるかという問いに対して、「ステージに立つ姿及びステージにおいて表現されるもの」という命題を与えます。すなわち、ステージで見えるもの、感じ取れるものに評価の重きを置くのであります。

 ステージから見えるもの、感じ取れるもの・・・端的にはライブそのものです。曲、ダンス、歌。そして私がそれらを摂取して楽しめること。

 しかし、このことがアイドル側に理解されるとは限らないのです。互いに見えているものが違うのだから。

 

 前の現場からなぜ継続して行かなくなったのか?なぜ「推し」の下に行かなくなったのか?

 「推し」からすれば、形態は幾分違うとはいえ活動を再開したのだ、「推してくれるオタク」が来てくれるそのはずだ。なんなら毎週にでも来てくれるのではないか。そう思っていただろう。。。

 

 しかしそうはならなかった。もはや私が求めていた「ステージ」はそこになかった。結局のところ、、、私が自分自身の価値観を譲ることはできなかった。最後の最後で「齟齬」が生じてしまったのです。理解されることもないでしょう。

 もっとも「推し」が悪いとは思わない(露にも思ってない)し、行かなくなった決断をしたのは結局私が最終的にそうした、帰責事由は私にあるのであって・・・それだけのことですが。

 

 

 反対に「オタク」でもあるアイドルは「見えるもの」においてアドバンテージが大きいですよね。オタク側のマインドがあり、「客席から見えるもの」が見えるアイドルなわけですから。この意味ではあのグループの中で「御方」は群を抜くところでしょう。もっともそんなアイドルは少数派だろうし、グループ内で意見が合うことは多くないでように思われます。何か気づいて提言しても、意見が合わず、寧ろその当人をして環境(グループ内)に対して合わない───何か違っている───ことを自覚せしめられるつらさが残るのみでしょう。

 ただ・・・正直そういう状況にあっても私はもはや部外者でしかないワケですし、頑張ってください、としか申し上げられないのですが・・・。ただ、何か、活かせるものがある、ということは良いことだと思いますのでうまく使ってほしく思います。

 

追伸 あんまり上手く書けた気がしないですね。。。いろいろ話を入れようとしてまとまりが悪くなっている・・・。

 あ、このブログの読者がなぜかいるとのことですが。まぁ知っての通り私はその現場に行くオタクじゃないし(少なくとも積極的には)、「御方」と現場のオタクにとっては、私についてその点で「埋められない隔たり」があるんですよね。

 私としては別に当該現場を主現場としているわけではないから、正直申し上げて当該現場が現状維持に甘んじようが、もっと言うと解散しようが知ったことではないです。でも「御方」や現場のオタクはそうなっては困りますよね。嫌ですよね。上に行ってほしい、もっと気持ちよく楽しみたい、切にそう思っていることと思われます。

 ただ一つ申し上げたいのは大変な環境で頑張る「御方」と読者たる現場のオタクの気概には尊敬をしております。方々たちが、せめてこれからいい景色を見ることができれば、と。一抹でもいいから何某かの貢献ができればと、切に願う次第です。

 私が「諦めてしまった」その未来のために──────何かできることとは。